田んぼの神様にお願いすること

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葉山で田植えのイベントがあり、里山へ出掛けました。

ここはホタルの生息地で、

もう少しでホタルが舞う季節となります。

 

この田んぼは、数年前、休耕田を覆ったメダケを刈り、

根を掘り起こして、水生昆虫や両生類の生育場所として

蘇らせた田んぼです。

 

谷戸のシンボル、大島桜のもと、桜広場に、

「葉山ホタルの会」のサポーター家族が集まりました。

田植え前の注意として、田んぼの畔(あぜ)を壊さないように

スタッフが紙芝居を作って、サポーターにお伝えしました。

 

田んぼの神様は、田んぼに水を留める畔(あぜ)を壊すと、

水が無くなり、すごく困ります!踏まないでね!

子供達は一生懸命に説明を聞いていました。

実は、田んぼをよく知らない…

若いお父さん、お母さん向けのメッセージでもありました。

万物には八百万の神宿り敬うことが大切だという、

日本の精神が息づいていると思いました。

 

 

田んぼに移動して、プロジェクトリーダーが模範指導です。

そして田植えスタート!

 

泥の中で思うように動けず、泣き出す子供もいましたが、

皆んな、夢中で、泥々になって、ワイワイ稲を植えます。

オタマジャクシやカエルばかり追いかける子供もいました。

日頃の不平や不満、自分のことばかり考える余裕など無く、

周囲と協力し合い、他の人に思いを向けます。

 

お互い様と、謙虚に助け合う日本人の心は、

こうして培われて来たと思います。

次回の田植えに備え下の田んぼの代掻きを男衆がしました。

力と根気のいる作業です。土をこねて水を貯めやすくします。

 

 

田んぼには綺麗に稲が植えられました。

昔ならば、当たり前の風景、身近な作業だったでしょう。

そして、桜広場に戻ってお昼御飯!

釜で炊いた昨年の玄米が振舞われて子供達も頬張ってました!

汗をかき、他の人と協力して、悪戦苦闘してやっとお米が出来る。

当たり前に、自然の恵みに感謝できますね。

 

アスファルトとコンクリートに囲まれて、

コンビニのおにぎりを1人で食べる生活では

感謝の気持ちは起きないでしょう。

そして、自分のことばかり考えてしまうのではないでしょうか。

 

 

谷戸を涼しい風が吹き抜けます。

カエルが鳴き、鳥がさえずっています。

土に触れる、踏みしめる、草の匂いを嗅ぐ、風を感じる。

生き物の様子を眺めて、ご飯をゆっくり噛み締めてみる。

 

自分の内側ばかりに向いていた心がリセットされると思います。

自然に触れて癒されることで、変わることがあると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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