なぜ、昔の人は
永遠に幸せになりたかったら
釣りを覚えなさい。
と言ったのでしょう?
渓流釣りをしながら考えてみました。
きっと
生活の糧だけでなく、人生の糧も得られると
言いたかったかもしれません。
釣りや渓流釣りにご興味があれば
参考になるかもしれません。
渓流釣りとは
毎年、夏休みは、昼も夜も涼しい
会津で渓流釣りをして過ごします。
日中の陽射しは強くても、川を歩き、
水に接しているので涼めます。
渓流は河川の上流部にあたります。
小さな湧き水から流れが始まり、
滝や淵から成る、傾斜のある急流部を経て、
次第に川幅が広い、緩やかな流れとなります。
水温は20℃以下が普通。
この水の綺麗な川で魚を釣ります。
上流部は底水温を好む、岩魚、鰍(カジカ)がいます。
中流部から山女魚、鮎、ハヤ等が生息します。
渓流釣りは足場の悪い所があり
流されるリスクもあります。
単独釣行の私は、何かあっても、
携帯電話が通じる人里の川で釣ります。
考えること、感じること
天候は晴れか曇りか、水量は多いか少ないか、
水の濁りはあるか、先行者の足跡等から、
渓流魚が餌を待つポイント
潜んでいるポイントを想定します。
餌は急流の中の平たい岩に張り付く
カゲロウの幼虫とミミズで、
予め採っておきます。
魚の腹を割いて見ると
蜂、蛾、毛虫、川虫など、
水中にいるもの、水面を漂ってくるもの
水上を飛ぶもので溢れています。
渓流魚は目が良く、とても敏感なので、
仕掛けの糸は髪の毛位で、小さい針を
使います。
そして
釣っている時は、アブ、ブヨ等の血を吸う虫が
辺りを飛び交います。
皮膚の露出は避けて
防虫ネットを被ることもあります。
これらの虫はうっとうしいけど、
生態系が豊かな証拠です。
渓流には、植物、昆虫、魚、鳥が発散する
生命エネルギーで満ち溢れています。
蝉しぐれを浴び、
鳥の声、せせらぎの音に包まれて、
流す仕掛けの目印の変化を追います。
一期一会
渓流釣りは一期一会の世界です。
釣り損なった魚とは2度と会えません。
アタリ(魚信)があっても、
見逃すと、次回はほぼないのです。
明確にアタることも稀です。
さっきの目印の動きがアタリだった!
と思うことが多い。
特に大物ほどそうです。
渓流魚の方は、
さっきの餌は怪しい!なんか変だ!
と感じて身を潜めてしまう。
だから
仕掛けの一投毎が真剣勝負になります。
細い糸でないと見破られてしまう。
しかし細い糸だから、
仕掛けや針の結び方が悪いと切られる。
さらに
魚を掛けてから玉網に取り込むまでの
技術が必要になる。
動画を見られると想像しやすいと
思います。
魚を釣る瞬間と動画
仕掛けを流し込み目印の動きを追う。
この時、色々と考えている。
餌は、意図したラインを流れているか?
アタるとしたら、どのあたりか?
もう少し深い所か?
もっと流れの速い所か? 等々。
そして…
目印に違和感を覚え
無意識に合わせている。
仕掛けは一瞬止まり、
水中で山女魚が頭を振りだす。
そして走り出す。
流れに乗って下ろうとする。
水の流れの重さと魚の力が糸に加わる。
竿を立てて、しなりを使わないと、
糸が切れる。
竿を立てたまま下流に走る。
この最初のアタックを持ちこたえないと
釣れない。
第2、第3のアタックをなんとか持ちこたえると
少し魚は弱ってくる。
玉網を取り出して
魚を水面に上げて引き寄せる。
一発で入れないと
魚が玉網を見て暴れ、バラすことがある。
相手の必死さは、竿から、びしびし伝わってくる。
こちらも必死にならないと釣れない。
渓流釣りに通う意味
渓流は大自然から生まれた綺麗な水が流れるところ。
大地に浸み込んだ雨が、年月を経て、
地下水として湧き出す。
その水が集まり渓流となる。
水は何でも溶かし、洗い流す力があるので
渓流に入ると浄化される。
心や身体に溜めたストレスや、
不平・不満等、ネガティブな想いを
渓流は流し去ってくれる。
そうイメージする程、効果は高い気がする(笑)。
自然と一体となり、仕掛けを流し、
その瞬間を待つ。
魚が走り出し、竿を立てて、無になる時間。
魚を通じて、
小さな体からほ
とばしるエネルギーを受ける。
そんな、
自然からの、浄化とリセット、
エネルギーチャージを求めるならば、
渓流釣りを始めても良いのではと思います。
生活の糧から人生の糧へ
生活の糧として
渓流釣りをする人はほとんどいない。
人生の糧とするには
狩猟欲に溺れず、足るを知り、自然環境と
命の尊厳を守ることが必要だと思う。
キャッチ&リリースは釣果を得ず、
魚の命と尊厳を守る。
魚をキープする場合でも必要最低限にする。
小さな魚は川へ戻す。
小さな魚ほど針を飲んでしまうので、
針外しで丁寧に針を取り、
弱らせないようにして川へ戻す。
元気に泳いで川に戻る姿を見ると心が落ち着く。
禁漁区に入る、
川に、ゴミ、空き缶・ペットボトルを捨てる
資源保護財源の入漁券を購入しない、
釣った魚は全部持ち帰る…
そういう渓流釣りをしている人は
自分は自然の一員という感覚など無いし、
自分の都合だけ考えているのだろう。
私は
豊かな自然の中で浄化され、
溜まったものを流してリセットする。
多くの生物から元気をもらい、
生活の活力にしていく。
そんな渓流釣りを夏の間だけしています。
釣りをしながら、学び、成長して行きたい
と考えています。
(ここまでお読みいただきありがとうございます。)
(どんな釣りをしたいですか?☺️☺️)
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