アウトドアスポーツと人の成長について

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アウトドアスポーツを1軸で見ると

 

アウトドアスポーツはスキルやノウハウ面が強調され、

自己の視点で活動する傾向が強い。

 

自己中心的な活動が行き過ぎてしまうと、

滑走禁止区域に侵入して遭難する事態を招いたり、

充分な技術や装備が無いにもかかわらず、

アルパインエリアまで踏み込んで、

山岳事故を起こす事になりかねない。

 

一方、アウトドアスポーツは教育や人間成長の場として利用されてきた側面を持つ。

そこで、人の成長という視点を加えてアウトドアスポーツを考えました。

 

人の成長する視点を加えたアウトドアスポーツ

 

ノウハウやスキルといった、自分を磨く視点と

人の役に立つ、地域や地球環境に配慮するという、成長の視点を持ち

双方を併せ持ったアウトドアスポーツを目指したい。

そんなことを実践していこうと考えています。

 

目指すゴールは、自然との共存を図り、日常生活へ反映すること。

アウトドアスポーツで培ったノウハウやスキルを活かして、

他の人の役に立てるマインドを持ち、日常生活でも実践していけること。

それができれば、生活の質も高まると思います。

 

成長の視点から見ると、

「欲望」レベルでは自己の成長に留まり、得られるのは自己満足です。

ノウハウ、スキルを追求し、自分はこんなことができると周囲に自己承認を求め、

自己中心の日常生活を送るでしょう。

自己承認を求める生活は、周囲に気を向けるので疲れます。

 

しかし、仲間やパートナーの成長を願い、人の役に立ちたい「貢献」の視点に立てば、

得られるものは仲間やパートナーとの一体感になります。

人の役に立てて感謝頂ければ、逆に元気をもらいます。

日常生活でも、何か手伝えることはないか、人の役に立てればというマインドに変わると思います。

 

更に、アウトドアスポーツを通じて地域や自然環境に貢献しようと「使命感」で行動すれば、

役に立てた範囲が広がり、よかったなぁ と幸福感に満たされると思います。

 

ノウハウやスキルを高めながら人として成長する、それを非日常だけでなく、日常生活でも実践する。

そんなアウトドアスポーツを実践したいと考えています。

 

どのように実践するのか

 

個人の体力、経験、技量、取り組みたい種目によりますが、大まかなイメージは次の通りです。

 

ウォーキング、トレッキングなど

 

【ノウハウ・スキル】

体重移動、歩くテンポ、呼吸、登り・下り方、天候、ウエアリング、リスクマネージメント。

無理のない体重移動が基本です。登り・下り、呼吸について意識もポイントになります。

当日の天候と運動量にあったウエアリング、工程全般のリスクを予想して、対応策を用意します。

 

【成長の視点】

マインドフルネス、同行者の配慮、エリア特性(環境、生物、人の暮らし等)理解。

今ここにマインドを集中することで、日常生活で溢れていた雑音を遮断します。

過去の後悔・執着、未来への不安を捨て、目の前の自然環境に集中します。

共に歩む、同行者の体力・体調に配慮して、メンバー全員が各自の役割を考えます。

エリアの環境、生物、歴史、人の暮らし等にも思いを巡らすことで気付きが深まるでしょう。

 

クロージング】

スキル・マインド・エリア面の気付き、日常生活の反映をシェア。

自分以外の方の考え方や視点を共有することで、生活の質を上げるヒントが増えるのではないでしょうか。

 

登山、サーフィン、スキー等、高いスキルが必要な種目

 

ノウハウ・スキルの面で、操作法、ルール、海面状況、天候、リスクマネージメントのグレードが上がります。

個人のスキルに応じた、登山道、海面、雪や天候の判断が重要なので、ガイドの支援が必要です。

成長の視点は、高いスキルが必要な種目ほど達成感は上がりますが、高い人間性も必要です。

自己の視点にとどまらず、他の人、環境、社会への配慮が必要だと考えます。

 

 四季に応じたアウトドア情報の共有

 

日本は美しい四季と変化に富んだアウトドア資源に恵まれています。

しかし、いつ、どの地域で、どんな種目が楽しめるか、情報を探すのは大変です。

エリア毎の四季に応じたアウトだおスポーツの情報を共有できる場が欲しいなと思っています。

 

春になれば、里山を歩き、生命の息吹を探すことができます。

アルパインエリアでは、雪が落ち着き、バックカントリースキーを楽しめます。

新緑が美しい季節になれば、トレッキングが楽しくなります。

水が温めば、海や川の遊びが楽しくなります。

紅葉を眺め、花鳥風月を愛でる習慣は、日本人の遺伝子に組み込まれています。

そして、冬ならではの厳しさ、凄さも楽しめるのが日本です。

”JAPAN POWDER”は、日本より海外で評価されていて、ニセコや白馬は海外の人で溢れています。

そんな日本のアウトドア資源をシェアできたらいいなと妄想しています。

 

人としての成長をアウトドアスポーツで語る。

それをシェアして楽しませて頂いたエリアを活性化できれば、良い循環が生まれるのではないでしょうか。

 

しかし、個人の力では難しいです。

共に歩める方、ご協力させて頂くける方、お手伝いさせて頂ける方と前に進めて行ければと考えています。

 

インドアスポーツを17年続けて、いつも自分をアピールして、自己中心的に生きてきた私が、

アウトドアスポーツで他の人のことを考えるようになり、人の成長についても考えるようになりました。

この経験を形にして、少しでも誰かの役に立ちたいと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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