アウトドアはマインドフルネス!

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今、ここに集中する!

 

アウトドアでは、

今、ここに集中しないといけない!

という場面がある。

 

例えば切り立った稜線を歩く時など。

 

写真は

立山連邦 雄山へ向かう登山道の

残雪に覆われた急斜面。

アイゼンを装着してスキーを担いで登る。

滑落できないので、ストックで、

バランスを確保している。

 

こんな時は眼の前の状況に

集中せざるを得えず、

ただ今に向き合う。

 

そんな…

シリアスな状況でなくとも、

 

アウトドアで体を動かしている時、

ただ今に集中できる。

 

普段、頭の中を飛び交っている

いろいろな雑音は少なくなる。

 

 

非日常だから出来ること

 

日常生活で頭の中で渦巻く考えには、

自分を認めて欲しいという想い、

他者への不平や不満、

過去の後悔や将来の不安が

多いのではないか?

 

以前の自分がそうだった。

 

 

自己承認を周囲に求め続け、

あの時、こうだったら…と、

過去を思うことに

結構、エネルギーを浪費していた。

 

しかし、非日常の世界では、

日常はリセットされる。

 

目の前の状況に向き合っていると

自分のこと、どうでもよいことを、

忘れている。

雪渓の斜面など登らなくとも、

 

自然の中で、景色を眺め、風を感じ、

花の匂いを嗅ぎ、川の音や波の音を聴くと

日頃の不平や不満を忘れ、

目の前のことに集中しやすい。

 

 

 

剣岳と対峙

 

今回は好天に恵まれて

剣沢を滑走する機会に恵まれた。

 

無風、無音、静寂な環境で、剣岳をゆっくり眺めた。

日常世界の雑音が

頭から煙のように抜けていった気がした。

 

 

そして、下った斜面を

シールを着けた板で、一歩、一歩、登り返す。

時々振り返って剣岳を仰ぎ、情景、感覚を心に刻む。

 

心の中に貴重なファイルが一つ追加できた。

 

剣岳と対峙した想い出は、必要な時に呼び出せる。

些細なことでイライラしそうな時、

想い出して、ドン! と構えれば良い。

 

 
アウトドアでマインドフルネス

 

 

マインドフルネスとは、

心が拡散せずに満たされている状況

と言われている。

 

禅やヨガで昔から行われていたこと。

 

あちこち拡散している考えには、

眼の前の課題と関係のないものが多い。

 

マインドフルネスは、

ストレス解消や集中力を高める手段として

瞑想等で行われることが多いけれど、

アウトドアでも出来る。

 

散歩、ハイキング、サイクリング…

 

人によって、住んでいるエリアによって、

季節によって、アウトドア活動の内容は

異なるだろう。

 

季節を感じながら、思考を外に向けて、

今、本当に必要なことを考え直す、

きっかけになるのではないか。

 

登山、トレイルランニング、

バックカントリースキー、サーフィン…

 

非日常度合が高まるアウトドア体験ほど、

目の前の状況に集中させられる。

 

自分主体の内向き思考から抜けて

大自然の一員として

自己を客観視できる機会となる。

 

 

ゴールは日常

 

 

ゴールは日常でもマインドフルネスできること。

いつも、目前の事に向き合い、集中して、

ただいまを生きていきたい。

 

自分の思い通りに進まず、イライラしたり、

余計なことを考えてしまう時、

非日常での経験、その時の感情や感覚を、

想い出してみると良いのではないか。

 

朝夕に通勤で新宿駅構内を歩いていると

人とぶつかりそうになり、

イラッとしてしまう事がある。

 

そんな時、

上高地で渓流沿いを歩いた時にアクセスする。

頭の中で渓流の音を聴きながら歩く。

 

人の流れは川の流れに見えてきて、

その流れを見極めて、逆らわず、

無理せず歩く。

 

そうしていると、

人の多さにイラついていた心は

落ち着いてくる。

 

 

迷い、騒ぐ、心をコントロールするのに、

どんな内容であっても、アウトドアの体験は

役に立つと思う。

 

 

その人にあった種目やエリアを

季節に応じて選んでいけば良いと思う。

 

 

 

 

 

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