オレオレシニアの行く末

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シニアになっても

自分のことばかり「オレオレ」と語る人がいます。

自分を認めてもらい、それで元気を貰おうとするので

周囲から煙たがれています。

 

期待通りにならないので苛立ち、不平・不満が多く

疲れています。

そういう人は自分中心の狭い世界を生きるでしょう。

 

一方で、

誰かのために、見返りを期待せず行動できる人もいます。

人から感謝されることが喜びとなり元気を貰います。

自分の評価に執着せず、ありのままにいようとします。

そういう人は人間関係にも恵まれるでしょう。

 

 

 

私は50過ぎても「オレオレ」でいたので離婚となりました。

そのお陰で、海辺の町に引っ越し、

そこのアウトドアクラブ入会が「オレオレ」卒業のきっかけと

なりました。

 

 

アウトドアクラブに初めて参加した時、

トレッキングのプログラムで数名の方と一緒になりました。

 

どういう風に自己紹介をしようか…

そんなことばかり考えていたのですが

里山を歩いているうちに、いつのまにか会話してました。

不思議でした。

 

この町に来る前、

17年間インドアスポーツクラブに通っていてました。

そこでは他の人と会話する機会はほとんどなかったのです。

自分中心の世界に居ました。会社でも。家庭でも。

 

 

トレッキングの最中、

一緒に歩く方のペースに合わせて止まって待っていたら、

思いがけず感謝されました。それがなんか嬉しかったです。

 

 

そして、プログラムの間中、感じていたことがありました。

なんか楽になったんです。

どうして?

 

 

自分のことを考えるのやめて目の前に集中したから楽になった。

反応を期待しないで素直に行動していたら楽だった。

感謝されると元気を貰えた。

 

そうなんだ。

 

「オレオレ」はエネルギーの浪費なんだ。

誰かの「いいね!」を貰えば、ちょっと補給できるけど、

もっと欲しくなって悪循環に陥ります。

そしてキリがなくて疲れるのです。

 

 

その後、トレッキング、トレイル(山道)ランニング、

登山、バックカントリースキー、サーフィンと、

アウトドア活動を広げて行きました。

 

そこで共通したことは…

 

頭を真っ白にして目の前のことに集中する。

肉体的に疲れても精神的に元気を貰える。

他の人に気遣いする心が芽生える。

 

ということでした。

 

アウトドアでなくても

「オレオレ」から抜け出す方法は幾らでもあると思います。

 

アウトドア活動は自然環境からかなりの元気を貰うのです。

この元気がエネルギーの源になると考えています。

 

 

 

登山では高低差が少なくなる歩き方に集中します。

そして一緒の方の体調や歩くペースに注意するようになります。

トレイルを下る時、石、根っ子等、障害物に集中します。

他のハイカーとすれ違う時は走るのを止めて歩きます。

パウダースキーではコース取りと雪質に集中します。

迷わないようにメンバーの所在は常に視野に入れています。

サーフィンでは波の速さとフェースに集中してパドルします。

波に乗る時は他のサーファーの動きに注意してテイクオフします。

非日常のアウトドアで「オレオレ」から抜け出せても、

日常生活でも同じように行動出来なければ、意味はないと

思います。

 

むしろ日常の方が自分本位の考えに陥る機会が増えます。

満員電車の中など、人の影響を受けやすくなるからです。

 

そんな時、大自然から貰った元気をシーンとして思い起こします。

満員電車の中では渓流にたたずみます。

色々な思いは出て来ますが、水に流していく様をイメージして

吊革に掴まります。

 

日常生活でも

感情に支配されそうな時、利己的な自分が出て来た時は

アウトドアで体験したシーンを思い出して

リセット出来ると思います。

 

 

古来より、日本では自然を人知を超えた神なるものと考えて

自然に宿る八百万の神を敬うことで

自らの生き方を糺してきた歴史があります。

 

また、太陽、水、雲、雨、風、波など

自然には膨大なエネルギーが循環していて

人も無関係ではありません。

このエネルギーを上手く利用したいと思います。

 

オレオレを卒業して

誰かのために行動して喜んで頂き、元気に替えて行く。

 

SNSで誰かの「いいね!」を期待するだけでなく

日本の美しい自然の恵みから貰った元気の源を

世の中にも循環せさせてより良い世界にして行く。

 

そんな道があると思います。

 

 

具体的にはこれからですが

品上がったシニアとして

そんなことを広めていこうと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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