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- 初めて魚を捌いたのはいつだったか?
大学時代の伊豆下田ダイビング講習の時、
アトラクションの釣り大会で
イサキを釣って優勝した時だ。実家に持って帰り、お刺身にして
両親に食べてもらおうと
初めて魚を捌いたと思う。30cm以上もあったイサキのお刺身は
ボロボロだった。親父とお袋は、文句言わず食べていた。
そして…
- 息子が魚の捌き方を教えてほしいという
喜んで!
ということで、
魚を捌いて、家飲みすることにした。
真鯛、鯵、鰯を買って帰り、
魚捌き教室をスタート。男が魚を捌こうと思うのは
どんな時なんだろう。 - 始めだからしょうがないけど…
うろこを引き、頭を落とす。
早速、背びれの洗礼を受けて流血した。絆創膏をして、
腹に切り込みを入れてもらう。背にも切り込みを入れて
下身を切り離す。出刃を、なみなみ~と… 動かすので、
刃の角度と重さで、引くようにと言う。
まぁ、始めだからしょうがない。鯛の中骨にはたっぷり身が残った。
それから皮を引かす。半身はうまくいかず、皮付の湯引きにすることとした。
鯛の残骸風…。 - 次いで鯵へ
気を取り直して鯵に挑戦してもらう。
小さいからなんとかなるかもしれないと思ったが…たっぷり身が残ってしまった。
お互い 苦笑…。
皮を引かすが…
鯵も残骸風となった。
まぁ、しょうがない。最後に鰯の手捌きを見せる。
鰯は包丁が不要だ。
覚えておいて、実践して欲しい。手の爪の部分を中骨に沿って滑らせて捌く。
手で捌くと小骨も中骨と一緒に取れる。
包丁だと小骨が身に残る。皮も手で引けて
あっと言う間に鰯のお刺身が出来る。 - 私が、かき揚げに挑戦
生の桜エビをかき揚げに。
私が、即席で、かき揚げに挑戦した。穴子の天麩羅は大丈夫だったが、
かき揚げは簡単ではなかった…。小麦粉が足りず、フワッとは程遠い天麩羅。
今度は、私が天麩羅の残骸風を作る。
かき揚げは、これから、修行させてもらうことにしよう! - そんなわけで家飲み
鯛はなんとか刺身にして
皮を引けない半身は湯引きにした。
刺身の作り方は手本を見せる。鯵の残骸はたたいて、
味噌、生姜、ネギと合わせて、なめろうとした。
鰯も小口切りにして、ネギ、生姜と合える。鰯は1匹80円。鯵は380円。鯛は980円。
1人なら、鰯と鯵だけで十分。
生姜とネギ(刻んで冷凍)があれば、
結構なご馳走が出来る!鯛1匹あれば、家族のご馳走となる。
皮を残した湯引きのお刺身は
身と皮の間の旨みも味わえる。頭とカマの部分は塩焼きか、
ゴボウ等と炊き込むと美味しい。
アラで作る味噌汁も美味い。腹にある真子や白子を焼くと
最高の酒のつまみとなる。まるごと1匹、全て食せるから、
できれば天然物を頂きたい。養殖魚は、やむを得ず、
病気を予防する薬を投与するので、
化学物質が残留している。切り身やパックのお刺身だけだと、
旬の魚の美味しさ、季節感など、
魚の持っている元気を頂けないと思う。残骸風、桜エビと新タマネギの天麩羅も
そのまま、味付けせず、美味しく頂けた。旬の食材は、美味しく身体に入り、
生きるエネルギーに変換されて、
人は元気になると思う。 - 男が初めて魚を捌こうと思うのはどんな時か
私の場合、大学に進学して、
一人暮らしを始め4年経った時だ。釣れた魚を実家に持って帰る機会があり、
両親にお刺身にしてあげようと思った。たぶん、親から卒業し始めた頃なのだ。
自ら魚を捌き、
誰かのためにサーブしようと思うのは、
自分が能動的な生き方へ変換した時だ。それで、ついつい、あれもこれも、
息子に伝えたくなるのだが、本人が必要と思った事でないと伝わらない。
魚捌き以外は。人は変えられないのだ。
変わろうとするタイミングが来ないと。魚捌きの次は何んだろう…
親として、一人の人間として、ブレず、
信念をもって自分の人生を歩んで行けば、
延長線上に接点はできるだろう。離婚しても
たまに付き合ってもらえていることに感謝。自分の感覚を信じて、前に進み続けて欲しい。
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