自分の中の抵抗勢力~引き戻す力~

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  • アウトドアで体感した感覚が
    日常生活にも通じることが多い。

    クライミングで体感した、
    前へ進むのを引き戻す力
    自分の中の抵抗勢力について書いてみた。

  • クライミングとは

    東京五輪種目に
    スポーツクライミングが
    追加された。

    都内のクライミングジムは
    平日でも、仕事帰りに利用する人で
    賑わっている。

    ジムでは

    トップロープをハーネスに固定して
    クライミングシューズと
    滑り止めのチョークバックを着けて
    壁を登るか、

    あるいは、ロープを使わずに
    マット上の壁のホールドを頼りに登る。

    img_1968

    今回は

    自然の岩壁、外岩を
    ハーネスとヘルメットを装着して、
    ロープで安全を確保して登りました。

  • 外岩クライミング

    私はクライミング初心者です。
    ジムに行ったのは2~3回で、
    それからガイドの方や仲間の勧めで
    何度か外岩のクライミングを
    経験しました。

    img_0920

    外岩の上部にロープを固定して、
    装着したハーネスにロープを結び付け
    もう一端はガイドの方がロープを張り
    安全を確保します。

  • 恐怖心との闘い

    外岩では
    ほぼ垂直と思える岩の上の
    わずかな足掛かりに張り付き
    ルートを探して
    登っていく。

    不安定な体勢を保持して
    足掛かりを探り
    足を延ばす。

    高度が上がると

    落ちたらヤバぃ…

    という恐怖心が湧きあがってくる。

    img_0899

    ロープで支えられいて安全なのに、
    それは頭では判っているけど…

    わずかに足が掛かるポイントへ
    移動しようとすると

    ちょっと待て! 
    落ちるかもしれない‼と

    『本能』が叫び出す。

    クライミングは足の力で登る。

    腕は消耗が早いので
    手は体のバランスをとるくらいで
    ちょうど良い。

    足で登るには
    親指の上(拇指球)に
    全ての体重を乗せて、
    重心を一つにしないと登れない。

    岸壁のわずかな窪み
    そこに全てをかける。

    今の安定している場所から
    登れそうなポイントを探り、
    そこへ足を延ばす不安…

    現在の場所から前に進もうとする時
    『本能』が引き戻そうとする。

    生物には現状を保とうとするしくみ、
    恒常性が本能として備わっている。

    しかし、
    居心地の良い場所に留まっていたら
    前には進めない。

  • 自分を信じる

    img_1181

    行けそう!と判断したら、
    自分を信じてすぐ動く。

    騒ぐ心には耳を貸さず、無心で、
    岩肌に体をよせていく。

    踏み出した足の母指球の上に
    肛門の位置が来るように
    重心を移動させると

    あらたなポイントへ到達できる。

    躊躇があり
    少しでも元の位置に体重が残っていると
    移動できず、落ちる。

    ロープで宙吊りとなり
    下ろしてもらう。

    img_0929

    自分を信じて無心で踏み出すと登れる。
    信じると勇気と力が出て
    不安や迷いがなくなる。

  • 日常でも同じ

    私は決断が遅い。
    特に未知の分野や初めての場面では。

    様々な選択肢を設定して
    どれが有利なのかを考える。
    または考えている自分に酔う。

    こういう時は上手く行かない。
    自分の心と語りだすと負け戦になる。

    行くときは行く!と無心で踏み出すと
    意外にあっさりと現状は動き出して
    前に進める。

  • 抵抗勢力に引き戻されないために

    前に進もうとするときには
    居心地良い現状に留まろうとする力が働く。

    この引き戻そうとする力が働くときは
    成長できるチャンスが見えているとき
    でもある。

    抵抗する自分の心と向き合い、
    前に進むシミュレーションとして
    外岩クライミングは相当な荒治療かも
    しれない。

    サーフィンしていて波が大きくなったとき
    バックカントリースキーで斜度があるとき
    切り立った稜線を登山するときとも似ている
    と思う。

    アウトドアでなくとも、

    命の心配が無い、窮地に立たされた場面や
    今すぐアクションを求められる場面では、

    自分の中に沸き上がる声のうち、
    居心地良い場所に引き戻そうとする声には
    耳を傾けず、自分を信じて、
    一歩踏み出しましょう!

    そうすると…
    今までと景色が変わって見えてくると思う。

    ここまで
    お読みいただきありがとうございました。

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