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- アウトドアで体感した感覚が
日常生活にも通じることが多い。クライミングで体感した、
前へ進むのを引き戻す力
自分の中の抵抗勢力について書いてみた。 - クライミングとは
東京五輪種目に
スポーツクライミングが
追加された。都内のクライミングジムは
平日でも、仕事帰りに利用する人で
賑わっている。ジムでは
トップロープをハーネスに固定して
クライミングシューズと
滑り止めのチョークバックを着けて
壁を登るか、あるいは、ロープを使わずに
マット上の壁のホールドを頼りに登る。今回は
自然の岩壁、外岩を
ハーネスとヘルメットを装着して、
ロープで安全を確保して登りました。 - 外岩クライミング
私はクライミング初心者です。
ジムに行ったのは2~3回で、
それからガイドの方や仲間の勧めで
何度か外岩のクライミングを
経験しました。外岩の上部にロープを固定して、
装着したハーネスにロープを結び付け
もう一端はガイドの方がロープを張り
安全を確保します。 - 恐怖心との闘い
外岩では
ほぼ垂直と思える岩の上の
わずかな足掛かりに張り付き
ルートを探して
登っていく。不安定な体勢を保持して
足掛かりを探り
足を延ばす。高度が上がると
落ちたらヤバぃ…
という恐怖心が湧きあがってくる。
ロープで支えられいて安全なのに、
それは頭では判っているけど…わずかに足が掛かるポイントへ
移動しようとするとちょっと待て!
落ちるかもしれない‼と『本能』が叫び出す。
クライミングは足の力で登る。
腕は消耗が早いので
手は体のバランスをとるくらいで
ちょうど良い。足で登るには
親指の上(拇指球)に
全ての体重を乗せて、
重心を一つにしないと登れない。岸壁のわずかな窪み
そこに全てをかける。今の安定している場所から
登れそうなポイントを探り、
そこへ足を延ばす不安…現在の場所から前に進もうとする時
『本能』が引き戻そうとする。生物には現状を保とうとするしくみ、
恒常性が本能として備わっている。しかし、
居心地の良い場所に留まっていたら
前には進めない。 - 自分を信じる
行けそう!と判断したら、
自分を信じてすぐ動く。騒ぐ心には耳を貸さず、無心で、
岩肌に体をよせていく。踏み出した足の母指球の上に
肛門の位置が来るように
重心を移動させるとあらたなポイントへ到達できる。
躊躇があり
少しでも元の位置に体重が残っていると
移動できず、落ちる。ロープで宙吊りとなり
下ろしてもらう。自分を信じて無心で踏み出すと登れる。
信じると勇気と力が出て
不安や迷いがなくなる。 - 日常でも同じ
私は決断が遅い。
特に未知の分野や初めての場面では。様々な選択肢を設定して
どれが有利なのかを考える。
または考えている自分に酔う。こういう時は上手く行かない。
自分の心と語りだすと負け戦になる。行くときは行く!と無心で踏み出すと
意外にあっさりと現状は動き出して
前に進める。 - 抵抗勢力に引き戻されないために
前に進もうとするときには
居心地良い現状に留まろうとする力が働く。この引き戻そうとする力が働くときは
成長できるチャンスが見えているとき
でもある。抵抗する自分の心と向き合い、
前に進むシミュレーションとして
外岩クライミングは相当な荒治療かも
しれない。サーフィンしていて波が大きくなったとき
バックカントリースキーで斜度があるとき
切り立った稜線を登山するときとも似ている
と思う。アウトドアでなくとも、
命の心配が無い、窮地に立たされた場面や
今すぐアクションを求められる場面では、自分の中に沸き上がる声のうち、
居心地良い場所に引き戻そうとする声には
耳を傾けず、自分を信じて、
一歩踏み出しましょう!そうすると…
今までと景色が変わって見えてくると思う。ここまで
お読みいただきありがとうございました。
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