ボランティア~89キロを走ってきた人のためにできること~

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信越五岳トレイルランニングレースに

ボランティアとして、参加しました。

 

100マイル完走を目指す人とは

どんなモチベーションなのか?

 

89キロ地点のエイドステーションで

間近に見てきました。

 

 

 

台風の影響を受けた今年のレース

 

 

台風18号の影響を受けて

大会直前まで調整が続き、

100マイル(160キロ)は101キロ、

110キロは50キロに短縮になりました。

 

 

大雨、強風が懸念されました。

選手は不安と興奮の中でスタートを

待ちわびたでしょう。

 

夜の19時30分にスタートしました。

選手はヘッドランプを付けて走ります。

ランプの帯が山に吸い込まれていく風景は

壮観でした。

 

2:00AM集合

 

スタート地点から戻って

前夜は早めに寝ましたが、

ボランティアの出入りが多く

熟睡はできませんでした。

 

 

赤倉エイドステーション 2:00 集合。

 

リーダーは妙高高原町職員の方。

大会事務局、地元と応募ボランティア、

医師、看護師、スポーツトレーナー、

という面々でした。

 

このようなエイドステーションが

15箇所、設営されています。

 

 

強風の中でのテント設営

 

 

選手が走っている間、

エイドでは先頭選手の到着時間を横目に

急ピッチで準備をしました。

 

瞬間的には10m以上の風が吹くため

テント設営も全員が力を合わせます。

テントが吹き飛ばされないように

重しを付けて固定します。

 

 

暗闇の中を走ってくる選手にとって

目印になるように

バルーンライトも灯しました。

 

 

誘導開始

 

トップの選手が入ってきました。

拍手で迎え、エイドも活気付きました。

 

 

給水、コーラ、クエン酸飲料、

軽食(パン、バナナ、おまんじゅう等)、

塩、飴、体や足を洗う水が用意されています。

 

 

疲労回復のためのマッサージチーム、

医師、看護師が救護班として備えています。

 

私はエイドからのコース誘導をしました。

 

 

心配された大雨は降らず夜が明けてきました。

 

 

選手たちの楽しみ

それは暖かい食べ物でした。

 

妙高杉野沢富士美荘から、

カニ出汁にかんずりと味噌で仕立てたラーメンが

ふるまわれました。

 

 

90キロを

夜通し1人でトレイルを走ってきた選手には

何よりのご馳走でした。

 

 

明るくなってから作り数も限られていたので、

全員には行き渡りませんでしたが、

ラーメンを待つ選手が続出しました。

 

エイドでは選手と共に走るペーサー、

支援するアシスタントで

色々な場面が展開していました。

 

家族の出迎え。

アシスタントによる特製飲料や食事の支援。

仲間の激励。

 

 

所属しているビーチ葉山代表もペーサーと共に、

二桁台の好成績で飛び込んできました。

 

ポジティブでないと100キロ超は走れない

 

 

自分自身を叱咤激励し続け、夜通し限界まで

肉体を酷使して走ってきた人に、

なんて声を掛ければ良いのでしょう?

あと13キロ、頑張ってください!

あともう少し、頑張れ!

 

選手自身、頑張るのは百も承知。

 

できることは、言葉はともかく、

『頑張って!』という気力を送るしかないと

思いました。

 

 

誘導するコースは登りでした。

 

『こっちじゃないの?また登り?』

 

下り方向を指差して

ボケかましてくる選手が何人かいました。

 

冗談で疲労を笑い飛ばすメンタリティ。

苦しい状況やネガティブな考えを

ポジティブに変えられる転換力。

 

こういう力を

100キロ超を走るランナーは

持っているんだなと思いました。

 

 

そんな彼らにできることは

こちらのエネルギーを送ることくらいだ。

 

 

一方、

 

選手から

 

ハイタッチを求められたり、

雨のなか誘導ありがとう!

そちらも頑張って!

 

 

かなり元気をもらいました。

 

 

帰りの電車は爆睡でしたが

 

 

選手からも

元気をもらった気がしました。

 

頑張る人を応援することで

こちらも元気になるのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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